整形外科・手外科・リウマチ科
概要
当院は大阪医科薬科大学整形外科の関連施設として、また日本整形外科学会研修指定施設としてより専門性の高い診療を行っています。常勤医は全て整形外科専門医の資格を持っています。午前診療は1~3診制とし、初診、再診、予約診察を組み合わせた診療体制です。一般外来では腰痛、肩こり、手足のしびれ、上肢や下肢の骨折などが主な治療対象です。近年は高齢化社会に伴い、骨粗鬆症、脊椎圧迫骨折,腰部脊柱管狭窄症、変形性膝関節症,股関節周辺骨折の患者が増加しています。
専門外来としては、手外科と肘関節外科、脊椎外科、骨粗鬆症外来があるのが当院の特色です。手外科、肘関節外科、関節リウマチは主として白井医師が担当し、脊椎外科は黒川医師が担当、骨粗鬆外来は嶋医師が担当しています。2023年からは瀬本医師による小児整形外来も始まりました。
手術はできる限り低侵襲手術を行い、早期の退院と社会復帰を目指しています。過去5年間の手術件数は,2018年 496件、2019年 469件、2020年 434件、2021年 395件、2022年 388件、2023年398件でした。当院には多くの理学療法士と作業療法士が在籍しており、入院患者は手術翌日からリハビリを始めて入院期間の短縮に取り組んでいます。高齢で早期退院が難しい場合はソーシャルワーカーが介入して転院可能な施設や当院西館(地域包括ケア病棟 2022年開設)への転棟などをご提案しています。
外来診療では紹介状がなくても受付順番に診察しています。再診の予約は手術後と紹介付きの一部の患者さんに限定していて完全予約制ではありません.このため受付数の多い日はたとえ予約患者さんであっても待ち時間が生じますことをご了承お願い申し上げます。
外来診療担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前診 | 白井 (総合・手・ 肘関節) | 嶋 (骨粗鬆症) | 白井 (手・肘関節) [予約優先] | 瀬本 (総合) | 嶋 (骨粗鬆症) | 黒川 (総合・脊椎) |
黒川(脊椎) [予約優先] | 交代 | 守谷 (総合) | 松居 (総合) | |||
瀬本 (総合) | ||||||
午後診 | 瀬本 (小児整形) 15時30分~17時30分[予約のみ] |
医師紹介
常勤医
整形外科専門医として整形関連の病気と外傷は幅広く診療に携わってきました。専門は手の外科、肘関節の外科で、この領域は深く掘り下げて診断と手術を行っています。小回りの利く小規模病院の特長を生かし、日帰り手術を多く取り扱っています。患者さん目線がモットーです。
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メッセージ 整形外科に携わりまもなく16年がたちます (2023年4月時点)。上手くいくこともあれば、後悔・反省することもいまだにあります (上手くいくことがほとんどですが。。。)。日々研鑽し、いい医療をお届けしたいと思っています。
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あせらず、まどわず、あきらめず 夜間装具を用いた小児の側弯症治療が専門です。またリハビリテーション治療の分野にも永く携わってきました。佐藤病院では、主に地域包括ケア病棟と整形外科外来を担当させて頂きます。金曜日の午後には、小児側弯症専門外来を行っており、側弯症についてのご質問を無料で受け付けています。詳細は下記ホームページをご覧ください。 |
非常勤医 (50音順)
医 師 | 学歴等 |
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守谷 和樹 | 久留米大(2012年卒) |
松居 孝一 | 大阪医大(1979年卒) |
特長
手外科センター(手外科、肘関節外科)
手と肘の病気や外傷を専門にする手外科センターを2011年6月に開設し、手外科専門医の白井医師を中心に診療、手術を行っています。
手の病気で多いのは、手根管症候群、ばね指、腱鞘炎、指の拘縮、母指CM関節症、ヘバーデン結節、関節リウマチ、変形性手関節症、ガングリオン、指の腫瘍、TFCC損傷などで手術例も豊富です。肘では、野球肘、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、肘関節拘縮、変形性肘関節症、肘部管症候群などが多い疾患です。
できる限りの小侵襲手術を基本にし、関節鏡を用いた手関節、肘関節の手術を取入れ、顕微鏡下での神経、血管吻合が必要なマイクロサージェリーも行っています。当院では、大病院では断られるような小さな局所麻酔手術や小侵襲手術を日帰りで行えます。
手や肘の痛みや機能障害でお困りの方は、月曜と水曜の手外科外来の受診をお勧めいたします。当院は紹介状がなくても追加費用は不要ですので、お気軽に御相談下さい。紹介状お持ちの患者様は、地域医療連携室を通じて電話予約を行うと待ち時間が短縮されます。水曜日は予約優先ですが、一般の外来患者さんも来院されれば診察しています。
日本手外科学会専門医制度 認定研修施設の認定
佐藤病院は2011年8月、一般社団法人日本手外科学会から基幹研修施設に認定されました。
脊椎外科について
脊椎疾患の多くは保存療法が有効ですが、残念ながら手術をうけないと回復が期待できない患者様もおられます。当院では黒川医師(ともに日本脊椎脊髄病学会認定外科指導医) を中心に手術を行っています。
脊椎疾患で多いのは腰椎の病気・ケガで、①腰椎椎間板ヘルニア、②腰部脊柱管狭窄症、③腰椎圧迫骨折があげられます(④その他、腰椎分離症、変性側弯症など)。次に頚椎の病気(⑤頚椎椎間板ヘルニア、⑥頚椎症性脊髄症)が続き、背中中央の胸椎の病気はまれです。
以下、各疾患の治療法などをご説明します。
①腰椎椎間板ヘルニア
②腰部脊柱管狭窄症
③腰椎圧迫骨折
④腰椎のその他
椎間板酵素注入療法実施可能施設として認定されました
2020年4月1日より、日本脊椎脊髄病学会より椎間板酵素注入療法実施可能施設として認定されました。 |