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消化器内科

概要

 消化器全般(消化管、肝・胆・膵など)の診療を行っています。消化管内視鏡検査では高画質・高性能の電子内視鏡システム2台を用い、日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医を含む7名の医師と内視鏡技師3名を含むスタッフが対応します。狭帯域光観察装置や拡大内視鏡ファイバースコープといった新しい機器も備え、正確な診断を心がけています。また、経鼻(細径)内視鏡検査も可能で、できる限り苦痛のない検査実施にも力を入れています。特に不安感が強い方、毎回苦しい思いをするという方には静脈麻酔下での検査も可能ですので、お気軽にお申し出下さい。安全面には特に気をつけており、内視鏡の洗浄は高水準超音波洗浄機3台を用い、一検査ごとにマニュアルを遵守して洗浄・消毒・殺菌を行っています。診療時間内の緊急の検査・治療は勿論のこと、夜間や休日の急患にも常勤・非常勤医師と内視鏡看護師が輪番呼び出し制で対応しています。

外来診療担当表

 
午前診三木加藤加藤加藤三木 
夜 診   加藤  
(午前診)9時~12時 (夜診)18時~20時 

医師紹介

常勤医

三木 重樹(部長)
学歴
関西医大(1995年卒)
資格
日本救急医学会認定医

 

加藤 尚明(部長)
学歴
大阪大(1995年卒 )
資格
緩和ケア研修会修了

 

特長

美杉会 年度別消化器内視鏡検査件数

 急性期病院という性質上、緊急検査が比較的多いのが特長です。食道静脈瘤や消化性潰瘍などからの出血に対する内視鏡的止血術は日常的に行っています。また近年では、脳血管障害などのために嚥下障害(飲み込めない)のある患者さんも多く、経皮内視鏡的胃ろう造設術も増えています。消化管内視鏡検査件数の推移は上のグラフの通りです。
経鼻内視鏡検査(鼻からの内視鏡検査)

  これは直径5.5mmと鉛筆よりも少し細い内視鏡です。鼻から挿入するのでのどの奥に当たる感じは少なく、嘔吐反射も起こりにくいのです。検査中は会話も可能で、身体に以上の理由から第一選択は経口胃カメラです。しかし、「検査がつらい」または「つらそう」ということで病気を見過ごすわけにはいきません。早期発見のためにも、まずは検査を受けていただくことが大事です。どうしても検査を受けることに抵抗がある、以前苦しかったと言う方は是非経鼻胃カメラをお試し下さい。対する負担も少ないことが知られています。「胃カメラは苦しい検査だ」と思って敬遠しておられる方におすすめします。
 ただし、鼻が細くて通らない方もおられたり、鼻の違和感や鼻出血と言った偶発症が起こることもまれにあります。また、細いゆえのデメリットもあります。生検(標本を採ること)はできますが、処置具を通す孔が細いため止血などの処置や手術はできません。

狭帯域光観察 (NBI:Narrow Band Imaging) と拡大内視鏡検査

 ごく早期のがんは、肉眼的には正常組織とほとんど見分けがつきません。しかし、顕微鏡で観察すれば様々な違いがあります。中でも特長的なのは「血管の違い」です。がんは異常に成長が速いので、大量の栄養を必要とします。栄養を得るために血管を異常な速さで構築します。これらの血管は「腫瘍血管」と呼ばれ、正常の血管に比べて密集し拡張・蛇行しています。この腫瘍血管が同定できればがんは見つけられます。しかし、これらは太さ約数10μmの毛細血管です。通常の白色光観察ではいくら目を凝らして見ても限界があります。
 そこで、特に血管を観察する方法としてNBI(Narrow Band Imaging)が開発されました。NBIとはヘモグロビンが強く吸収する415nmと540nmの二つの波長の光だけを当てて観察する方法です。415nmの光は粘膜表面の毛細血管で吸収され、周囲組織では反射されます。粘膜表面の毛細血管を茶色く浮かび上がらせ、周囲組織とのコントラストが明瞭になります。540nmの光はもう少し深部まで透過し、血管で吸収され周囲組織で反射・散乱されます。粘膜下層の血管を緑色に浮かび上がらせます。この技術により、腫瘍血管を発見することが容易になりました。特に、粘膜の薄い咽頭、食道、大腸では早期がん発見に威力を発揮します。今まで「念のため」行っていた生検やポリペクトミーも減少しました。また、粘膜の厚い胃でもがんの深達度(どこまで深く浸潤しているか)診断に役立ちます。
 さらに、当院では上部・下部の拡大内視鏡ファイバーも取り入れました。通常のファイバーではデジタル1.8倍までの拡大が可能ですが、デジタルズームはその性質上、画質が悪くてぼやけてしまいます。それに比べ、拡大内視鏡ファイバーは約80~90倍の光学ズームと1.8倍のデジタルズームが使用できますので、高画質で鮮明な画像が得られます。NBIと組み合わせて使えば、腫瘍血管だけでなく腫瘍表面の詳細な観察が可能です。
 短い時間で広い範囲を観察し、症状のないごく早期に発見し、深達度診断まで正確に行い、小さな治療で速く完治させることにより、肉体的にも精神的にも経済的にも負担の少ない治療をしていくことができます。