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美杉会グループ

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消化器内科

概要

 消化器全般(消化管、肝・胆・膵)の診療を行っています。消化管内視鏡検査では高画質・高性能の電子内視鏡システム2台を用い対応しています。狭帯域光観察装置や拡大内視鏡ファイバースコープといった新しい機器も備え、正確な診断を心がけています。また、経鼻(細径)内視鏡検査も可能で、できる限り苦痛のない検査実施にも力を入れています。特に不安感が強い方、毎回苦しい思いをするという方には静脈麻酔下での検査も可能ですので、お気軽にお申し出下さい。安全面には特に気をつけており、内視鏡の洗浄は高水準超音波洗浄機3台を用い、一検査ごとにマニュアルを遵守して洗浄・消毒・殺菌を行っています。診療時間内の緊急の検査・治療は勿論のこと、夜間や休日の急患にも常勤・非常勤医師と内視鏡看護師が輪番呼び出し制で対応しています。

外来診療担当表

 
午前診三木加藤加藤加藤三木 
(午前診)9時~12時

医師紹介

三木 重樹(部長)
消化器内科
学歴
関西医大(1995年卒)
資格
日本救急医学会認定医
緩和ケア研修会修了
目の前の1人の命も助けられずに多くの命を助けることができようか!
若いころは救急医として外科内科を問わずに診てきました。現在は消化器内科医として診療していますが、その時の経験を生かしてgeneralな医者を目指しております。患者さんにいつも寄り添い信頼される医師になれるよう日々精進してまいります。

 

加藤 尚明(部長)
学歴
大阪大(1995年卒 )
資格
緩和ケア研修会修了

 

内視鏡検査と内視鏡手術について

1.内視鏡検査

内視鏡検査は苦しいと考えておられる患者さんは少なくないでしょう。
当院では、患者さんのご希望により、苦痛のほとんどない細径ファイバースコープ(経鼻内視鏡)や苦痛を和らげるお薬も使用しますので、お申し出ください。

①拡大内視鏡 (狭帯域光観察:NBI)について

 早期がんの発見に威力を発揮します。
 ごく早期のがんは、肉眼的には正常組織とほとんど見分けがつきません。しかし、顕微鏡で観察すれば様々な違いがあります。中でも特長的なのは「血管の違い」です。がんは異常に成長が速いので、大量の栄養を必要とします。栄養を得るために血管を異常な速さで構築します。これらの血管は「腫瘍血管」と呼ばれ、正常の血管に比べて密集し拡張・蛇行しています。この腫瘍血管が同定できればがんを早期に見つけられます。しかし、これらは太さ約数10μmの毛細血管です。通常の白色光観察ではいくら目を凝らして見ても限界があります。
 そこで、特に血管を観察する方法として狭帯域光観察(NBI)が開発されました。 NBIとはヘモグロビンが強く吸収する415nmと540nmの二つの波長の光だけを当てて観察する方法です。415nmの光は粘膜表面の毛細血管で吸収され、周囲組織では反射されます。 粘膜表面の毛細血管を茶色く浮かび上がらせ、周囲組織とのコントラストが明瞭になります。 540nmの光はもう少し深部まで透過し、血管で吸収され周囲組織で反射・散乱されます。 粘膜下層の血管を緑色に浮かび上がらせます。この技術により、腫瘍血管を発見することが容易になりました。特に、粘膜の薄い咽頭、食道、大腸では早期がん発見に威力を発揮します。また、粘膜の厚い胃でもがんの深達度(どこまで深く浸潤しているか)診断に役立っています。不整な血管を発見し拡大内視鏡で観察することで、咽頭、食道、大腸、胃で早期がん発見に威力を発見します。

②細径ファイバースコープ (経鼻内視鏡検査)

 これは直径5.5mmと鉛筆よりも細い内視鏡です。鼻から挿入するのでのどの奥に当たる感じは少なく、嘔吐反射も起こりにくいのです。どうしても検査を受けることに抵抗がある、以前苦しかったと言う方は是非経鼻胃カメラをお試し下さい。「胃カメラは苦しい検査だ」と思って敬遠しておられる方におすすめします。
 ただし、鼻が細くて通らない方もおられたり、鼻の違和感や鼻出血と言った偶発症が起こることもまれにあります。また、細いゆえのデメリットもあります。生検(標本を採ること)はできますが、処置具を通す孔が細いため止血などの処置や手術はできません。

2.内視鏡手術

 内視鏡手術は、開腹手術や腹腔鏡下手術に比べると、身体への負担が大変軽くなります。
次のような手術を行っています。

①早期がんに対して
 粘膜切除術(EMR)、粘膜下層切開剥離術(ESD)
②消化管や胆道の狭窄にたいして
 ステント留置術、拡張術、切開術、経皮胆道ドレナージ術など
③胆石に対して
 砕石術
④経口摂取できない患者さんに対して
 経皮内視鏡的胃瘻増設術

  • 診断・治療が難しい患者さんについては、美杉会消化器内科・外科・放射線科合同のカンファレンスで協議し、外科医師と協力して治療に当たる場合もあります。

 

慢性肝炎・肝硬変の治療について

 慢性肝炎や肝硬変の治療も積極的に行っています。特に、C型慢性肝炎は週一回投与タイプのインターフェロンやインターフェロンの効果を増強する併用薬の登場により治癒率が飛躍的に向上しました。現在、インターフェロンを使わない飲み薬だけの治療が登場し、「インターフェロンフリー」治療が日本でも2014年9月から実施されています。これにより、95%以上の人でウイルスが体内から除去されています。しかも、インターフェロンのような副作用が少なく、これまでインターフェロンが使えなかった患者さんも安全に治療できるようになりました。B型肝炎に対する核酸アナログ製剤の内服治療、自己免疫性肝炎、原発性胆汁うっ滞性肝炎などの内服治療とともに実施しております。患者さんの病態にあわせた治療方法や公的な経済的助成について外来でご相談いただければ幸いです。

 

潰瘍性大腸炎、クローン病の治療について

 最近増加傾向にある潰瘍性大腸炎やクローン病の治療も行っています。内服や点滴だけでなく、血液中の悪玉白血球を除去する白血球除去療法の有効性が高く評価されています。当院でも透析室の協力のもとに積極的に治療を行っています。

 

ヘリコバクター・ピロリ菌の治療について

 ヘリコバクター・ピロリ菌に対する除菌療法も随時外来で行っています。この菌は慢性胃炎や胃悪性リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などの原因となり、胃がんの発症に影響があることも知られていて、近年では積極的に除菌治療を行うことが推奨されています。