センターからのご案内
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肝臓等、上腹部に対する放射線治療のご案内
肝臓等の横隔膜周辺臓器は呼吸性移動が生じるため高線量を投与することが難しい部位でした。しかし、近年の放射線治療の進歩によりピンポイントで高精度の治療(※VMAT)が可能になりました。
私たちの高精度放射線治療センターでは、息止め照射でVMATを用いることで正常組織に対する副作用の少ない治療を行っております。
毎回の照射ごとに、装置搭載のCTにより正確に照射されているのを確認しています。
息止め時間は1回20秒程度で、一息おいて数回繰り返します。
※VMAT(Volumetric Modulated Arc Therapy、回転型強度変調放射線治療)
という照射技術でマルチリーフコリメータを動かし、ガントリを回転しながら照射することで正常組織の線量を抑え短時間で照射できます。
当センターからのお知らせ
日本放射線腫瘍学会認定施設に認定されました(2018年4月)
安全かつ高精度の放射線治療を推進することを目的として策定された認定施設規定に基づき、当センターは日本放射線腫瘍学会認定施設として認定されました。
深吸気呼吸停止下照射(DIBH)を開始しました(2016年6月)
2016年6月より深吸気呼吸停止下照射(Deep Inspiration Breath Hold、以下DIBH)を開始しました。DIBHは左乳房温存術後の放射線治療での心臓の線量を低減させるために、深吸気で肺を膨らませ息止め照射を行います。
通常照射とDIBHの比較画像
カラーで表示している範囲が照射野です。深吸気で息を止めることによって、図の通り、DIBHの方が照射野から心臓が外れているのが分かります。
DIBHの流れ
①CTシミュレーション室 自由呼吸下と深吸気呼吸停止時の2回CTを撮影します。どちらのプランの方が良いか比較します。 |
②リニアック室 OBI(On Board Imager)により画像を取得、位置合わせ深吸気息止め照射を行います。声掛けにより自発的に息止めしていただきます。一回の息止めしていただく時間は約20秒、治療時間(入室から退室までの時間)は10分程です。 |
治療用照射装置出力線量の第三者機関による測定評価を受けました(2016年4月)
放射線治療において、出力線量が全国的に同一基準という事は、がん治療及び臨床研究の基本です。つまり、放射線治療における品質を担保する為、第三者機関による評価が求められています。放射線治療科では公益財団法人 医用原子力技術振興財団による「治療用照射装置(X線)の出力線量測」を行い測定評価を受けました。
夜診での放射線治療を開始しました(2015年3月)
働く世代に多く発症する乳がんや前立腺がんは、仕事や家事の兼ね合いで治療時間の確保が難しい現状にあります。それを踏まえ、当院では平日夜間の放射線治療を開始しました。
日々働きながらがん治療を行えるようにサポートを行っております。
診療日 | 水・金曜日 |
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診療時間 | 18時~20時(受付時間:17時30分~19時30分) |