手術・診療等について
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乳がん手術「整容性へのこだわり」
- 乳がんの手術の基本はがん組織を完全に切除することですが、取り残しをなくそうとして切除範囲が大きくなればなるほど残った乳房が変形します。
- このため、当院では術前化学療法、広背筋皮弁による乳房同時再建術、側胸部の脂肪を使用した乳房部分切除術に加え、なるべく目立たない皮膚切開などを組み合わせることによって、乳がんの根治性と整容性を両立させることに努めています。
- 手術を受ける患者さんが、術後のボディイメージを明確にされ、安心して手術を迎えられるために、術前に具体的な切除範囲と皮膚切開の方法をご呈示し、実際の術前後の写真などをみていただき、イメージを持っていただくよう心がけております。
形成外科医による乳房再建
- 乳がんで失われた乳房を取り戻す手術を乳房再建と言います。
- 男山病院には大学病院で乳房再建を多数手がけてきた常勤の形成外科医が2名おります。当グループでは自家組織再建やエキスパンダー・インプラントによる人工物再建も積極的に行なっており、根治性と整容性との両立を目指しています。
- 再建には2つの方法があります。自分のからだの一部を使用する「自家組織法」と人工乳房(インプラント)で行う再建法があります。
- 行う時期も乳がんの切除術と同時に行う一次再建と術後一定期間をおいて行う二次再建があります。
どの再建方法を、いつ受けるか、様々な選択肢があります。担当医と充分に相談し、それぞれの患者さんにあった再建法を一緒に検討していきましょう。
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)診療
- 全ての乳がんの5~10%は、遺伝性の乳がんと考えられています。そのような患者さんは、乳がんのかかりやすさに強く関わる特定の遺伝子に変化があります。遺伝性の乳がんの原因となる最も代表的な遺伝子として、BRCA1・BRCA2という2つの遺伝子が知られています。BRCA1・BRCA2という遺伝子に、乳がんの発症に関わる変化(病的変異)がある場合には、一般の方々よりも、乳がんや他の特定のがんにかかる可能性が高いことがわかっています。
- 遺伝子検査(採血)の結果、「病的変異あり」と診断された場合には、選択肢として、乳房MRIの実施など年齢に合った対策や、がん発症のリスクを下げる予防的切除術などを考えていくことができます。
- 当グループでも関西医大と連携しカウンセリングや遺伝子採血を積極的に行なっています。