皮膚科
概要
当科では皮膚疾患全般を治療の対象にしています。様々な皮膚疾患に対する情報を吸収しながら、科学的な根拠に基づいた治療を行います。
「皮膚は内臓の鏡」と言われており、皮膚疾患の中には皮膚の病気にとどまらず、肝臓や腎臓など他の臓器の病気を反映している事もあります。皮膚科の診察は、皮膚だけではなく、爪、毛髪、口腔内の異常についても扱っています。最も多いのは、湿疹・皮膚炎などですが、昨今、悪性黒色腫などの皮膚がんや爪白癬(爪水虫)などの話題が新聞・テレビで取り上げられ、それらを見て皮膚科を受診される方が増えています。爪が厚くなっている、白や黄色、黒色に変色している、爪がぼろぼろと壊れやすくなっているなどこれらの症状は爪白癬かもしれません。また、皮膚の一部に盛り上がりや、潰瘍、治りにくい湿疹、足の裏のほくろなどは皮膚がんの可能性もありますので、ぜひ受診することをお勧めします。
これはどの病気にもいえることですが、早期発見、早期治療がなによりも大切です。その他皮膚に関する疑問や相談がありましたら、お気軽にお尋ね下さい。常に親切・丁寧な対応と説明を心がけ、みなさまの病状の改善がはかれるように努力いたします。
皮膚科では、診療の順番受付が可能です
小児科・皮膚科・耳鼻咽喉科では、インターネットで当日の診療の待ち人数・待ち時間の目安を確認できます。詳細は下記ページをご覧ください。
外来診療担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前診 | 大西 | 伊庭 | 大西 | 大西 | 大西 |
夜 診 | 伊庭 [受付時間: 16時~19時] | 寺本 | 伊庭 [受付時間: 16時~19時] | 岡本 |
(夜診)18時~20時 【WEB受付・専用時間受付】16時30分~19時
赤字:女性医師
保険診療
- 湿疹・皮膚炎(かぶれ、アトピー性皮膚炎、あせも、手あれ、皮膚の乾燥など)
- 薬疹
- じんましん、痒疹
- 角化異常症(尋常性乾癬や掌蹠角化症、扁平苔癬など
- 水疱症・膿疱症(尋常性天疱瘡や水疱性類天疱瘡、掌蹠膿疱症など)
- 細菌感染症(とびひや蜂窩織炎、ひょうそなど)
- 真菌感染症(水虫やたむしなど)
- ウイルス感染症(ヘルペス、帯状疱疹、水ぼうそう、はしか、いぼ、みずいぼなど)
- 膠原病(全身性エリテマトーデスや強皮症など)に伴う皮膚症状
- 皮膚腫瘍(良性、悪性)
- 昆虫やダニが原因のもの(虫刺され、マダニ咬傷、頭しらみ、毛しらみ、疥癬など)
- ほくろ、しみ
- 熱傷(やけど)
- 切り傷、すり傷
- うおのめ、たこ
- 円形脱毛症
- 陥入爪、巻き爪
- ニキビ
- 性病(梅毒や尖圭コンジローマなど)
- 褥瘡(とこずれ)
- 血流障害によって生じる皮膚病変
(糖尿病性壊疽や動脈硬化によって生じた足趾の潰瘍等)
当科で実施している検査
採血検査
皮膚病変から、貧血や肝臓、腎臓などの内臓の病気が疑われる場合には、すみやかに検査し、採血結果で異常が見つかった場合は適切な科に紹介いたします。(採血結果はおよそ40分~60分で出ます)また花粉症やアトピー性皮膚炎などの方にはその増悪因子と考えられるアレルゲンを調べる検査(MAST36:食べ物から花粉、ハウスダストなどアレルギーを起こす物質としてよく知られている36種類の物質について調べます。)を希望に合わせ適宜実施致します。(こちらの採血結果は約1週間で出ます。)
検鏡検査
みずむしやしらみ、疥癬虫など皮膚や毛髪等に付着するカビやダニなどを、顕微鏡を用いて調べる検査です。
皮膚組織検査
ほくろや皮膚腫瘍などで悪性のものが疑われる場合や難治性で診断の困難な疾患の場合に実施します。病変部に局所麻酔をかけた上で病変の一部をメスもしくはデルマパンチという専用の器具で採取します。そしてそれをもとに標本を作製して顕微鏡で診断します。
専門的な治療について(保険診療)
液体窒素療法
手や足のウイルス性のいぼを-196℃にも達する液体を綿棒などに染み込ませ、そのウイルスにおかされている異常組織を壊死させる治療法です。
魚の目、たこ削り
ダーマルキュレットという特殊な皮膚を削る道具を用いて、角質の厚くなっている部分を削ります。ダーマルキュレットは患者さんごとに専用のものを準備させていただきますので、感染の心配等は全くありません。
みずいぼ摘出術
学童期によく生じるウイルス性のいぼです。(手や足によく出るいぼとはまた別のウイルスによるものです。)これは放置しておくとどんどんと数が増え、人にも伝染しますので、可能な範囲でピンセットを用いて除去します。痛がるお子様には処置の前に麻酔のテープを貼り、痛みを軽減した状態で処置を実施します。
手術
良性腫瘍、悪性腫瘍、熱傷の植皮術など可能な範囲で実施します。 当科で治療困難と判断した場合には、速やかに当科の形成外科や専門病院に御紹介させていただきます。
男性型脱毛症の内服治療(保険外診療)
プロペシアやザガーロという内服薬で治療します。早い人では薬を内服し3ヶ月もすれば、抜け毛の減少や毛髪量の増加といった自覚症状を感じる事ができます。当科では治療前と治療後で頭部の写真を撮影させてもらい、患者さんご自身にも客観的に毛髪量の変化を見比べていただくようにします。
この飲み薬での大きな副作用は今現在のところ報告はありません。しかしながら、薬の作用で、PSAという前立腺肥大症や前立腺がんの診断に使用される採血検査の結果が正しく出なくなりますので、これらの疾患で治療されている方は注意が必要になります。