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美杉会グループ

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消化器内科

概要

 上部消化管(食道・胃・十二指腸)、下部消化管(小腸・大腸)、肝臓、胆嚢・胆管、膵臓など消化器全般の診療を行っています。
 内視鏡は、電子内視鏡システム2台を備え、うち1台は早期がんを発見することができる拡大内視鏡(後述)です。側視鏡や処置用のウォータージェットスコープ、細径ファイバー (後述) など高性能機種も導入しており、あらゆる検査・治療に対応しています。
 その他、内視鏡技師の資格を持つ看護師を中心に、感染防御にも力を入れています。内視鏡の洗浄は高水準超音波洗浄機3台を用い、一検査ごとにマニュアルを遵守して洗浄・消毒・殺菌を行っています。 

内視鏡検査担当表

 
午前診友兼冨田杉山友兼冨田幡丸
午後診友兼冨田杉山友兼冨田幡丸
(初診受付)8:30~11:30 (再診受付)7:00~11:30 赤文字:女性

 

医師紹介

友兼 正太郎
消化器内科
学歴
九州大(2013年卒)
資格
日本内科学会 認定内科医
日本消化器学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本カプセル内視鏡学会 カプセル内視鏡認定医
日本消化管学会 胃腸科認定医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医講習会修了
何でもお気軽にご相談ください
丁寧な診断、治療、フットワークの軽さを心がけています。同じ疾患でも、患者さんによりベストな治療・対応は異なります。一緒に考えていきましょう。

 

冨田 光貴
消化器内科
学歴
大阪医大(2018年卒)
資格
日本内科学会認定医
日本消化器学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医
日本緩和医療学会 緩和ケア認定医
JMECC
(日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会)修了
 
 

杉山 斉
消化器内科

学歴
関西医大卒(2014年卒)
資格
日本内科学会 認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医
緩和ケア研修会修了
JMECC修了
病気と人に向き合う診療を 
10年間消化器内科を中心に研鑽したことを生かしつつ、病気はもちろん人とも向き合える診療を提供していきます。

 

内視鏡検査と内視鏡手術について

1.内視鏡検査

内視鏡検査は苦しいと考えておられる患者さんは少なくないでしょう。
当院では、患者さんのご希望により、苦痛のほとんどない細径ファイバースコープ(経鼻内視鏡)や苦痛を和らげるお薬も使用しますので、お申し出ください。

①拡大内視鏡 (狭帯域光観察:NBI)について

 早期がんの発見に威力を発揮します。
 ごく早期のがんは、肉眼的には正常組織とほとんど見分けがつきません。しかし、顕微鏡で観察すれば様々な違いがあります。中でも特長的なのは「血管の違い」です。がんは異常に成長が速いので、大量の栄養を必要とします。栄養を得るために血管を異常な速さで構築します。これらの血管は「腫瘍血管」と呼ばれ、正常の血管に比べて密集し拡張・蛇行しています。この腫瘍血管が同定できればがんを早期に見つけられます。しかし、これらは太さ約数10μmの毛細血管です。通常の白色光観察ではいくら目を凝らして見ても限界があります。
 そこで、特に血管を観察する方法として狭帯域光観察(NBI)が開発されました。 NBIとはヘモグロビンが強く吸収する415nmと540nmの二つの波長の光だけを当てて観察する方法です。415nmの光は粘膜表面の毛細血管で吸収され、周囲組織では反射されます。 粘膜表面の毛細血管を茶色く浮かび上がらせ、周囲組織とのコントラストが明瞭になります。 540nmの光はもう少し深部まで透過し、血管で吸収され周囲組織で反射・散乱されます。 粘膜下層の血管を緑色に浮かび上がらせます。この技術により、腫瘍血管を発見することが容易になりました。特に、粘膜の薄い咽頭、食道、大腸では早期がん発見に威力を発揮します。また、粘膜の厚い胃でもがんの深達度(どこまで深く浸潤しているか)診断に役立っています。不整な血管を発見し拡大内視鏡で観察することで、咽頭、食道、大腸、胃で早期がん発見に威力を発見します。

②細径ファイバースコープ (経鼻内視鏡検査)

 これは直径5.5mmと鉛筆よりも細い内視鏡です。鼻から挿入するのでのどの奥に当たる感じは少なく、嘔吐反射も起こりにくいのです。どうしても検査を受けることに抵抗がある、以前苦しかったと言う方は是非経鼻胃カメラをお試し下さい。「胃カメラは苦しい検査だ」と思って敬遠しておられる方におすすめします。
 ただし、鼻が細くて通らない方もおられたり、鼻の違和感や鼻出血と言った偶発症が起こることもまれにあります。また、細いゆえのデメリットもあります。生検(標本を採ること)はできますが、処置具を通す孔が細いため止血などの処置や手術はできません。

2.内視鏡手術

 内視鏡手術は、開腹手術や腹腔鏡下手術に比べると、身体への負担が大変軽くなります。
次のような手術を行っています。

①早期がんに対して
 粘膜切除術(EMR)、粘膜下層切開剥離術(ESD)
②消化管や胆道の狭窄にたいして
 ステント留置術、拡張術、切開術、経皮胆道ドレナージ術など
③胆石に対して
 砕石術
④経口摂取できない患者さんに対して
 経皮内視鏡的胃瘻増設術

  • 診断・治療が難しい患者さんについては、美杉会消化器内科・外科・放射線科合同のカンファレンスで協議し、外科医師と協力して治療に当たる場合もあります。

 お問い合わせ・ご予約先電話075-983-0001(代) 

慢性肝炎・肝硬変の治療について

 慢性肝炎や肝硬変の治療も積極的に行っています。特に、C型慢性肝炎は週一回投与タイプのインターフェロンやインターフェロンの効果を増強する併用薬の登場により治癒率が飛躍的に向上しました。現在、インターフェロンを使わない飲み薬だけの治療が登場し、「インターフェロンフリー」治療が日本でも2014年9月から実施されています。これにより、95%以上の人でウイルスが体内から除去されています。しかも、インターフェロンのような副作用が少なく、これまでインターフェロンが使えなかった患者さんも安全に治療できるようになりました。B型肝炎に対する核酸アナログ製剤の内服治療、自己免疫性肝炎、原発性胆汁うっ滞性肝炎などの内服治療とともに実施しております。患者さんの病態にあわせた治療方法や公的な経済的助成について外来でご相談いただければ幸いです。

潰瘍性大腸炎、クローン病の治療について

 最近増加傾向にある潰瘍性大腸炎やクローン病の治療も行っています。内服や点滴だけでなく、血液中の悪玉白血球を除去する白血球除去療法の有効性が高く評価されています。当院でも透析室の協力のもとに積極的に治療を行っています。

ヘリコバクター・ピロリ菌の治療について

 ヘリコバクター・ピロリ菌に対する除菌療法も随時外来で行っています。この菌は慢性胃炎や胃悪性リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などの原因となり、胃がんの発症に影響があることも知られていて、近年では積極的に除菌治療を行うことが推奨されています。

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