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vol.12 カンゾウ先生コラム 脂肪肝は肝臓癌発症につながる



70代のAさん、超音波検査で肝臓に4センチの肝臓癌が見つかりました。
今はまだ症状はありません。

患者Aさん  「僕は40歳ぐらいから体重が100㎏あって、太っていました。
  健康診断ではいつもお医者さんから脂肪肝と言われていました」
カンゾウ先生  「いつも言われていた、
  ということは脂肪肝を治さずそのままだったのですね」
患者Aさん  「どうして肝臓癌ができたの?」
カンゾウ先生  「若い時に脂肪肝をそのままにしておいたことが原因です」


脂肪肝が顕著な場合、健康な肝細胞がところどころ痛んで死んでしまい肝炎をおこします。これが「脂肪肝炎」肝臓はしだいに硬くなり「肝硬変」へと病気が進みます。さらにそこに 肝臓癌ができるというシナリオ。脂肪肝が進んで硬くなった病態をNASH(読みはナッシュ)Nonalcoholic steatohepatitis 日本語訳は 非アルコール性脂肪肝炎 です。

病気の進みはゆっくりで無自覚のまま進みます。 脂肪肝が増えているために将来爆発的に増えると予測されているのが、脂肪肝が進行して発生する肝臓癌です。

発生率

日本肝臓学会専門医 小野直美


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